くるまるです。

みなさん、
ふと考えたことが
あるのではないでしょうか?

「車って、ワックスとかコーティングとかしなかったらどうなるんだろう?」

洗車をし終わって、
車を拭き上げ、
疲れ切った体にムチ打って
ワックス or コーティング
夏場の炎天下なんて
ヘトヘトになってしまいます。

正直、私もやりたくないです。

でも、
コーティングやワックスは
やっておいた方が良いです。

放っておくと下の写真みたいに

塗装がはがれますw

正確に言うと、
コーティングを何もしないと
塗装の劣化が早く、

塗装がはがれてしまうと
取り返しがつきません。

実際この車の
買取査定金額はほとんど
0円だったようです。

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ワックスとコーティングどっちがいいの?

コーティングが良いか?
ワックスが良いか?
で言うと、

よっぽど古い車でなければ
コーティングの方が良いです

コーティングの中でも、
ツヤに絶対的なこだわりがないのなら
ポリマーコートをおススメします

ワックスと、
コーティングの大きな違いは、
自動車の塗装表面と
化学結合しているかどうかです。

詳しくは
以前の記事をご覧ください▼

みんな勘違い!?ガラスコーティングの裏話 – くるくる!クルマ業界裏話

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それではなぜ
古い車なら
ワックスが良いのでしょうか?

それは車自体の古さというよりも、
塗装技術の進歩との関係があります。

 

車の塗装とお手入れの歴史

通常車に使われる塗装というのは、
色を発色させるための顔料と
粘着性のある液状の物質、
樹脂で構成されています。

樹脂は乾燥して硬い膜を形成します。
塗料は樹脂の種類によって
エナメル・ラッカー・ウレタン
等の種類に分類されています。

 

車といえば黒色だった

馬車や自動車が
造りはじめられたころの塗装は
アマニ油と松ヤニを混ぜた、
いわゆるワニス(ニス)です。

そこへ顔料を加えた
色付きワニス。
それがつまり、
エナメル塗料でした。

当時のエナメル塗料は
乾燥させるのに
非常に時間がかかり、

乾燥させるに
3ヶ月もかかったと言われています。

但し、
黒色だけは樹脂の成分と
顔料に使われる
炭の相性がよかった様で
黒色だけは乾燥が早く、
わずか3日で仕上がったそうです。

なので、
大衆向け量産車の祖
T型フォード(Ford Model T) は
ほとんどが
黒色に塗装されていたそうです。

しかし、
その塗装品質を保てるのは
たった3年と短いものでした。

Ford Model T (6265573040)

▲エナメル塗装だったT型フォード
出典:By dave_7 from Lethbridge, Canada (Ford Model T) [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

 

その後、
レジン塗料と言われる
合成樹脂成分を使った塗料が
開発されました。

レジン塗料は
約1時間で乾燥しましたが
高温で焼く必要がありました。

その為、
技術的には高度な技能、
焼き付けの設備が必要で、
あまり普及しなかったようです。

 

黒以外の色が自由に使えるようになったラッカー塗料

あなたは
デュポン(Du Pont)
という会社名を
どこかで聞いたことはありませんか?

アメリカの化学薬品会社で
有名なのは
フライパンなどに使われている

『テフロン』

あれはデュポン社の商標です。

デュポン社の歴史は
火薬工場からはじまり、

爆弾のメーカーとしても有名です。

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様々な化学薬品を作っていた
デュポン社は
1908年に創業した
ゼネラルモーターズ(GM)に出資。

後にデュポン家の
ピエール・デュポンは
ゼネラルモーターズの社長に就任し、
ゼネラルモーターズを
全米一の自動車会社へと
成長させました。

1922年、
このゼネラルモーターズでの
自動車製造に使用するため、
デュポン社は
揮発性溶媒(シンナーなど)で
急激に揮発させて硬い塗膜をつくる
新しい塗料の開発に成功しました。

デュポンでは
デューコという商標をつけましたが、

仕上がりの質感が漆塗り
(ラッカー)とよく似ていたため、

ラッカー塗料

と呼ばれるようになりました。

乾燥の早いラッカー塗料の登場で、
顔料の色制限は無くなり、
レジン塗料のような
高温での乾燥も必要なくなりました。

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1920年代には
アメリカの自動車メーカーで、
ほとんどがラッカー塗装を
採用し始めます。

ヘンリー・フォードは
ゼネラルモーターズの出資元である
デュポン社の塗料を使うことに
難色を示していましたが、
1928年、フォード全車にも
ラッカー塗装を
採用されるに至りました。

しかし、
ラッカー塗料は、溶剤が揮発した後、
若干ツヤが引く(ツヤ感がおちる)
という弱点を持っていました。

 

ツヤを補うのがワックス

そこで登場するのが
カーワックスです。

ツヤがひけるのなら、
上からワックスを塗って
ツヤを補えば良いのです。

ワックスの主な原料は現代でも
「カルナバ」とう植物の油脂です。

カルナバは
南アメリカに植生している
ヤシ科の植物で、
熱い南国の気候で
自らの水分が蒸発しすぎないように
油脂を分泌します。

これが
「カルナバロウ」
と呼ばれるものです。

カルナバロウは
天然植物由来のワックスなので
カーワックスだけではなく、
フルーツの艶出しにも
使われています。

しかし、
カルナバロウは
車のワックスとしては
硬すぎて扱いにくく、
持続性や生産性も
補う必要があります。

溶剤を混ぜて合成する事で
「カーワックス」になります。

なので、

カーワックスは
フルーツに
使っちゃダメですよw

カーワックスの場合、
本来の目的はつや出しです。

結果的に表面に油脂を
塗っているので水をはじき、
塗装の汚れや劣化を
防ぐことになります。

但し、持続性がないですし、
窓ガラスに付着すると
ギラギラ乱反射して

運転中の視界が悪くなります。

 

ツヤは十分ある現代の塗装

1950年代になると、
アクリル樹脂ベースの
アクリルラッカーが登場します。

アクリル樹脂は透明度が高く、
熱に強く、
黄変(経時変化で黄色くなる)
も少ないのが特徴です。

1970年代になると、
2液を反応させることで
固い塗膜を形成する、

ウレタン塗装

が使われ始めます。

ウレタン塗装は
60~80℃という比較的低温で
30分程度で硬化します。

現在でも、
塗装屋さんではソリッドカラー
(メタリックやパールを含まない色)
の場合は
このウレタン塗装が
使われることが多いようです。

1970年代以降の近年、
主流になっている塗装は、

2コート塗装、多層コート塗装

と呼ばれるものです。

乾燥の速いカラーベース層の上に
クリアーの層をコートして
仕上げる方法です。

ウレタン塗料の場合
メタリックや
パールを塗装する時、
クリアー層を塗ると
クリアー塗料中の溶剤が
カラーベースを浸食して、
メタリックやパールのフレーク
(キラキラの粉)が
クリアー中に溶け出して
『ムラ』が発生してしまう
問題がありました。

これを防ぐ為に
2コート塗装では、
ベース層を水性塗料、
クリアー層の塗料を
エポキシ架橋塗料、

と成分を変えて、
浸食しにくくしているのです。

新車の製造ラインでは
この2コート塗装の下に、
サビを防ぐための電着塗装、
塗装の密着を
向上させるための中塗り、
という層を塗装しています。

こうした技術の進歩で、
もはやワックスによる
つや出しは
必要がなくなったと言えます。

 

コーティングはスマホの保護フィルム

様々な技術の進歩によって
塗装にはツヤが出て、
ワックスを
わざわざかける必要は
ありません。

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それでも
「もっとツヤを出したい」
という人は少なからずいます。

それを補うのが
ガラスコーティングです。

 

ガラスコーティングは
クリアー層の塗装よりも
きめ細かい層を重ねます。

ただ、
施行や品質維持に問題があるので
標準では施行されていません。

詳しいことは
以前の記事に書いています▼

 

そして私がもっとも
おすすめしたいのがポリマーコート。

これはなんの為にするのかというと、
簡単に言えばクリアー層の上に
予備のクリアー層を重ねることです。

クリアー層の塗装技術が
向上したとはいえ、
少なからず劣化します。

酸性雨による浸食や
砂ホコリによる傷によって
汚れたりもします。

そのまま放っておけば、
一番はじめにお見せしたような
写真のようにクリアーの層が
はがれてしまいます。

そこでクリアー層をはがして
再度塗装するのは大変ですし、
大金が必要になりますよね。

そこで、
あらかじめ予備の層を
重ねておくわけです。

ポリマーコートなら
ガラスコート程
硬い層ではありませんから、
研磨すれば
比較的容易に除去できます。

つまり、
ポリマーコートの層に
スリ傷(目視できないような)や
汚れが溜まってきたら、
研磨して再度ポリマーコートをすれば
比較的容易にツヤが復活できるのです。

身近な例で言うと、
スマホの保護フィルムやカバーです。

保護フィルムやカバーが
傷だらけになっても交換すれば、

また新品のような
キレイさが戻ってきますよね。

 

まとめ

ワックスはつや出しが目的なので、
初めからツヤのある現代の車には
必要ありません。

それでもツヤがもっと欲しいと思う人は
ガラスコーティングを施行しましょう。

あなたの車が
ビンテージカーで当時の塗装のままなら、
おそらくワックスを使うのが良いでしょう。

ガラスコーティングは
基本現代の塗装を主に
考えられているものですから、
化学変化によって
何が起こるかわかったものでは
ありませんからね。

ポリマーコートは
『スマホの保護フィルム』『保護カバー』
と考えましょう。

扱いやすくて、
費用対効果も大きいです。

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